店舗として借りるOAフロアのタイルカーペットを外し、塩ビタイルを置き敷きした事例です。

エステを開業するオーナーさんから「タイルカーペットは汚れやすく、メンテナンスが面倒なので塩ビタイルを敷いて欲しい。」と言うご依頼です。

退去時の原状回復も見据えた考えです。

ちなみに、外したタイルカーペットはお客さんが保管します。
そして、塩ビタイルはお客さんが用意したものです。

「OAフロアのタイルカーペットを剥がして塩ビタイルを敷く」という発想はプロの私にはありませんでした。こういった、お客さんの理想に近づくための変則的な依頼に、できる限り対応したいと思います。

※塩ビタイルの工事料金などは「塩ビタイル工事」をご覧ください。

この記事を書いて言うのも何ですが、ポリバレンテは店舗や事務所での工事はしません。
ごめんなさい。
※詳しくは「店舗・事務所はやりません」をご覧下さい。

いろいろと事情があったので、今回は特別に工事を請けました。

「置き敷き」とは

「置き敷き」とは、接着剤を使わずに「ただ床材を置く様に敷くだけ」という工法です。
通常の塩ビタイルの施工では接着剤を必ず使います。

接着剤を使用する理由は、建材の「伸び縮み」にあります。
どんな建材でも寒暖差で建材が伸び縮みします。
それを防ぐために接着剤を使用します。

この工法にはデメリットがあります

デメリットは「隙間ができる。」ということです。
冬になると塩ビタイルが縮んで隙間ができます。

塩ビタイルの形や部屋の大きさなどが影響すると思いますが、使う枚数が多いと、全体で「5ミリ」「1センチ」といった感じにすき間ができます。

きれいに置き敷きできた

現状敷いてあるタイルカーペットを全て剥がしてから塩ビタイルを置き敷きしました。
とても不安な作業でしたが、タイルカーペットの接着剤が味方したところが想定外でした。

タイルカーペットの接着力が強かったのできれいに仕上げることができました。

タイルカーペットの接着剤は「ズレないため」

一般的な接着剤は建材を「くっつけるため」のものですが、タイルカーペットの接着剤は「ズレないため」の接着剤です。
だから、簡単に剥がすことができるわけです。

タイルカーペットの接着剤には、もう一つの特徴があります。
施工時に接着剤が半乾き(生乾き)の状態で施工するとタイルカーペットが「くっつく」傾向にあります。

今回は接着力が強かったので、タイルカーペットの施工業者が半乾きで施工したんだと思います。

後日談

数年後に、オーナーさんと話をする機会がありました。
冬場にだいたい2~3ミリ程度すき間が空くそうです。

タイルカーペットに使用する接着剤の粘着力が残っているからこの程度ですんでいると考えます。
何の接着剤も使用しないと、もっとすき間が空くと思います。

ちなみに我が家はクッションフロアの上に塩ビタイルを置き敷きしたところ、冬場は5ミリくらい隙間ができます。(何の接着力もないから。)

清潔感が維持できる

お客さんは満足していました。
「塩ビタイルは掃除ができ、清潔感が維持できることが良い。」と言っていました。
すき間もそれほど目障りではないそうです。

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